7mm 方眼のルーズリーフがない→じゃあ、作っちゃえ!

山田です。
学習支援で子どもに数学を教えていて、
グラフや図に方眼紙を使わせたいのですが、
なぜか市販のルーズリーフには、
使いやすいマス幅の 7mm 方眼がありません。
というわけで、なければMacで作っちゃいましょう。
iWork のアプリ Pages で作ります。

ダウンロードは記事内のこちらからどうぞ

■ 7 mm は絶妙な幅

横線が入った一般的なノートには、
A罫、B罫という種類があるのをご存知でしょうか。
A罫は線の幅(行の幅)が 7mm で、
これが多くの人にとって文章を書きやすい幅のようです。
一方、B罫は6mm と少し狭くなっています。

勉強が難しくなってくる小6〜中学生ですが、
目の負担を考えるとA罫の7mm が
ちょうどいいんじゃないかなと思います。

それで、この7 mm という大きさは、
方眼紙のマスの幅としても
グラフや図を描くのに小さすぎず大きすぎず、
ちょうどいいんです。

というわけで、7mm 幅の方眼紙ならば、
文章やグラフ・図、その混在でも使いやすく、
数学や理科、社会の地理などの学習に、
ぴったりなわけです。

■ ルーズリーフが売っていない

私は中3から高校・大学まで、
ほとんどの勉強はその7mm 方眼の
ルーズリーフを使っていましたが、
今はそれが売っていません
7mm 方眼のノートならあるのに、
ルーズリーフはないんです。
それならば、作るしかありませんね。

■ 作り方

● レウアウト

Pages のメニュー・バーで
「ファイル」から「新規」を選び、
「基本」テンプレートからまっさらなものを選びます。

今回の書類はテキスト領域が必要ないので、
「空白のレイアウト」で、「作成」ボタンを押します。

書類が開いたら、ツールバーの「書類」を選び、
その中の「書類」タブで、
「用紙サイズ」が「A4」であることを確認します。
今回はA4サイズの方眼紙を作っていきます。

「ヘッダとフッタの余白」は数値がありますが、
使わないのでグレー表示で無効になっています。
その下の「見開きページ」にチェックを入れ、
「左右のページで異なる」もチェックを入れます。

● 表の挿入

ツールバーで「表」を選ぶと、
適当な場所に表が挿入されます。
表を選択した状態で、
ツールバーの「フォーマット」を選び、
その中のタブ「配置」で位置を決めます。
「位置」は「x」を「2cm」に設定します。
これはルーズリーフの穴を開ける部分の幅です。
「y」は上の余白で「0.85cm」に設定します。

次に、タブ「表」を選び、
「1行おきに色をつける」のチェックを外します。
そして、「行」の数を「40」、
「列」の数を「26」に設定します。
これはページいっぱいにマスを作る値です。

もし、マス全体の縦や横を
2〜4分割できるようにしたい場合は、
マスが少しだけ少なくなりますが、
割りやすい数の「36行×24列」にしてもいいでしょう
(その場合は位置もマスの7mm も決め直します)。

「行と列のサイズ」は、
「高さ」と「幅」をそれぞれ「0.7cm」に設定します。
これで 7 mm 方眼になります。

● マスの線

次に、マス目の線を薄くします。
まず、タブを「セル」に切り替えて、
「枠線」から「すべての枠線」を選び、
「太さ」を「0.8pt」に設定、
線の色は「グレースケールつまみ」にして
「明度」を「85%」に設定してみました。
これらはあとで自分のプリンタで実際に印刷して
好みで調整してみるといいと思います。

カラー印刷をするなら、市販の方眼紙のように
枠線を水色にしてみるのもいいかもしれません。

あと、私はオマケで、
縦・横のマスの中心を示す印も付けてみました。

これで1ページ目(オモテ面)は完成です。

● 2ページ目

2ページ目(ウラ面)は、
メニューバーの「挿入」から「ページ」を選び、
追加されたページにオモテ面と同じように
表を貼り付けます。

その際、2ページ目の表の位置は、
「x」を「0.8cm」、「y」を「31.05cm」にします。
これで両面が完成です。

● 印刷

自動で両面印刷ができるプリンターでは、
少ない枚数ならばオモテ・ウラを
そのまま両面印刷すればいいでしょう。

でも、たくさん印刷するならば、
機械の負担を少なくするため、
手動で両面印刷をすることをお勧めします
印刷時間も短くて済みます。

まず、ページ指定で1ページ目だけを印刷したあと、
取り出した紙を排出方向はそのままで、
左右だけ反転させてトレーに入れて、
2ページ目だけを指定して
同じ枚数だけ印刷すればOKです。

● 穴あけ

バインダーに挟むための穴は、
2穴や、A4用の30穴、B5用の26穴があり、
専用の穴あけ機(パンチ)があります。

私は30年以上前に買った
カール事務機器(株)のA4/B5に対応したものと、
2穴用のものを今もそのまま使っています。
確かなメーカーのものは、丈夫で長持ちしますよ。
https://www.carl.co.jp/category/product/punch/

■ ダウンロード

できたものをPDFに書き出したので、
ぜひご利用ください。

グラフを描く練習に便利なものも作りました。

■ iPad のメモアプリの方眼表示

ちなみにですが、
私が学習支援で子どもに対面で説明するときは、
iPad のメモアプリを使っていて、
ページは標準で方眼表示になるようにしています。

これを細かめの方眼に設定すると、
1マスの実測がだいたい7mm 幅になり、
やはりとても使いやすいです。

ちなみに、これは9.7インチiPadの場合なので、
より大型の機種では
実測値はもっと大きいかもしれません。

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